検査の省人化と検査精度を安定させたい

豊田油気株式会社藤嶋 睦様
どういった経緯でANALYZERを取り扱うようになったのですか?
藤嶋様豊田油気では、2008年からANALYZERの取扱いさせていただいています。取扱いのきっかけは、お客様からの指定でした。自動車のバルブボディのスプール穴に発生する鋳巣を自動検査したいとのことで。どこかの展示会でご覧になられたみたいです。
ANALYZER今までの検査はどのようにされていたのですか?
藤嶋様人が全数目視です。通常1直1人で約500個を検査されています。
ANALYZER全数ですか!?それは大変ですね
藤嶋様
ですよね。しかもバルブボディは1つのワークにたくさん穴が開いていて検査する穴径が細いので、本当に全部検査できたの?というと難しいところがあります。また熟練していない検査員だと、鋳巣の見逃しが出るリスクもあります。かといって熟練した検査員でも、毎日大量の検査をしていれば見逃しの可能性は否めません。 それと、穴の奥にできた鋳巣のサイズって調べようがないんですよね。ワークをカットすれば正確に測ることはできるんですが、それだと時間もかかりますし、全部カットしてたら製品が出荷できなくなっちゃいますし(笑)
結局、今まではベテラン検査員の「目」に頼るしかなかったわけです。お客様としてはANALYZERを導入することで、検査の省人化に加えて、検査の精度を安定させたい狙いがあったのだと思います。
実際、導入していただいてお客様の反応はいかがですか?
藤嶋様
導入していただいて良かったのは判定基準が一定にできたことじゃないですかね。それと検査データが残るので、どの穴のどの箇所に鋳巣が出やすいという傾向も見えてきたようです。検査だけじゃなくて生産工程についても具体的な話し合いができていると思います。
また導入後もお客様のニーズに合わせてソフトウェアを柔軟に改造していただけるので助かっています。使っていくうちに「あれもしたい、これもしたい」とお客様のニーズは変化していくので、その都度対応していただけるのはポイントだと思います。
今後、ANALYZERに求めることなどありましたら教えてください。
藤嶋様製造ラインによっては、もっとサイクルタイムが短いので、検査時間が短縮できると良いですね。あと装置の構造上難しいかもしれませんが、測定穴底部の未測定部分がなくなると良いですね。他にも…要望はありますが、とりあえずこのくらいで(笑)