
改めて現在の稼働状況や検査対象ワークなどをお聞かせいただけますか?
はい。2019年に初号機を納入して、現在(2025年時点)は6台の設備が稼働しています。
設備では、自動車に使われる油圧式ポンプの検査をしています。主に鋳巣、切粉、バリ、黒皮残りが検査対象ですね。
鋳巣は部位によって違いはありますが、基本はΦ0.3mm以上をNGにする規格で検査しています。
ANALYZERで内径を、他の部位はキーエンスさんのカメラで検査して、異常がなければ次工程に流す運用になっています。
N様は2019年の初号機から、検査機を担当されていたのですか?
いいえ。私は2020年から今の職場に異動してきたので、既にANALYZERは稼働している状態でした。なので導入当時のことはあまり詳しくないです。
そうなんですね。ご存知でしたら教えてほしいのですが、ANALYZER導入前はどのように検査されていたのでしょう?
導入前は全数、検査員が目視検査していました。
1ラインを1名が受け持ち、3直のシフト体制でした。
ANALYZER導入後は、どうなりましたか?
導入後は、2ラインを1名が受け持ち、3直で対応しています。
先ほども言ったように、検査機でNG判定になったものだけ、検査員がチェックします。
ということは、検査機を入れたことで、全数目視検査のころと比べたら、検査員を半分に削減できたという事ですね。
そうですね。人員を半分に削減できて、省人化につながっているのは一番のメリットだと思います。
それと人による検査は、個々人の能力差やバラつきもありますが、ANALYZERを導入したことで、人のバラつきが抑えられて精度の高い検査ができているのも大きいです。
特に溝に挟まっている切粉は、確実に検知できています。それから最近設定した黒皮残りも精度高く検知できています。
黒皮残りの検出は、最近設定されたという事ですが、導入当時は発生頻度が低かったのですか?
はい、黒皮残りは2年前くらいから特定のエリアで発生するようなって、ANALYZERで設定を追加して検査を始めました。
長年使っている加工機は、老朽化の影響で、故障しやすくなるのですが、そういったケースでもANALYZERで対応できて安心ですね。
しっかり活用いただけて、私たちも嬉しいです。
今後も検査や設定が難しいケースがあれば、私たちもアプリケーションのカスタマイズ等で対応していきますので、お困りごとがございましたら、お気軽にお声掛けください!
本日はお忙しい中、朝早くからありがとうございました。