キズ無きことのサイズは?
検査の自動化を相談される際によく出てくるのが「キズ無きこと」「欠陥無きこと」をどうするかの議論です。
検査は、「検査規格書」や「検査基準書」を基に実施されています。
ちなみに、ここに出てきた規格と基準はどう区別されていますか?
基準は、比較や判断の目印になるもので、これがあることで、それを満たしている、それに適合していると言うことが分かります。
規格は、色々な基準から成り立っているのです。
(規格=基準①+基準②)と言うことで、「キズ無きこと」は1つの基準となります。
例えば、巣の基準とキズの基準で製品の規格が構成されている様なイメージです。
では、「キズ無きこと」のサイズはいくつでしょうか?
答えは・・・・・決まったものはありません。
良く皆さんが言われているのは、巣であれば0.5㎜から欠陥対象とするとか、小さな巣の集合体の対象は0.3㎜以上とされています。
よって、内径検査用のJIS標準規格を基に作成された標準試験片では、1番小さい人工巣欠陥、及びキズ幅は0.3㎜となっています。
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